0242-75-2100

病院について

hospital

漢方医学センター

漢方医学センターについて

古代中国医学は鍼灸と湯液(漢方薬)を両輪として約2000年前に集大成されましたが、日本では伝来後1500年余を経て我が国の伝統医学・漢方となりました。現在では約9割の医師が漢方薬を用いています。しかし鍼灸師は医師と異なる免許であり、病院など医療現場における鍼灸の活用は乏しい状況です。

漢方医学センターでは入院病棟も備えて煎じ薬を用いた本格的な湯液診療(漢方内科)や鍼灸診療(漢方外科)を実施し、現代西洋医学だけでは十分な満足の得られない難病や重症の患者さまなどのお役に立ちたいと願っています。湯液と鍼灸が協調し、現代医学とも連携して新たな医療体系を構築し、地域住民の皆様の健康に寄与するとともに、会津から全国や世界への発信を目指します。また医療現場に漢方医学を正しく普及するとともに専門家を育成するため、医学生や医師とともに鍼灸師の教育と研修に取り組みます。湯液診療を支える良質な生薬の確保と調剤法、鍼灸の有効性なども研究してまいります。

医師紹介

三潴 忠道(みつま ただみち)

職名

福島県立医科大学会津医療センター
診療部 漢方内科 特任教授

専門分野

総合内科、漢方診療

資格等

医学博士
日本東洋医学会認定専門医・指導医、監事

三潴 忠道(みつま ただみち)

メッセージ

千葉大学在学中から有名な漢方医の指導を受け、入院を持つ漢方医を目指すようになりました。外来を受診される患者さんだけでなく、入院が必要な重症の方にこそ漢方も使ってお役に立ちたいと考え続けています。大学卒業後はまず西洋医学の研修をし、その後は漢方本来の生薬(煎じ薬)を用いて外来だけでなく入院患者さんに対する漢方診療を継続中です。
寿命が延びたといっても人生は100年以内、一回限りです。皆様には必要に応じて漢方診療も利用され、少しでも楽しく生きがいのある人生をお過ごしいただきたいと願っています。また研修の医師、医学生を受け入れて、漢方の普及にも努めたいと考えています。

鈴木 雅雄(すずき まさお)

職名

福島県立医科大学会津医療センター
附属研究所漢方医学研究室 教授

専門分野

鍼灸診療

資格等

鍼灸学博士(明治鍼灸大学)
医学博士(京都大学)
鍼灸師

鈴木 雅雄(すずき まさお)

メッセージ

漢方医学は湯液(漢方薬)と鍼灸の相補関係で構築されている医学体系です。鍼灸医学は飛鳥時代(約1300年前)に朝鮮半島より伝来され、以後より日本人の体や疾病に合わせて治療体系を発展させた自国の医学です。漢方医学は現代医学とは違った診療体系を持っているため、現代医学と併用することにより疾病の治癒を早めたり、様々な症状の改善に有効です。私も重度の小児喘息を患っており何度も死にかけていましたが、鍼灸と湯液治療を半年間受けて以来、喘息が出なくなり現在もコントロールは良好です。漢方医学によって助けられた命ですので、今度は私が鍼灸で一人でも多くの患者さんを助けたいと考えております。
会津医療センターでは鍼灸診療を外来(漢方医学研究室鍼灸部)において実施しておりますので、鍼灸が患者様の病気の回復の一助になれば幸いです。

TOP