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研究

喘息、慢性閉塞性肺疾患において増悪の予測因子となる気道の病態

2023 年 7 月に、感染症・呼吸器内科医師が執筆した章が掲載された書籍が出版されました。
Kume H, Watanabe N, Suzuki Y
Airway Disorders as Predictive Factors of Exacerbations in Asthma and COPD
In: Theodors Aslanidis and Carols Darcy A. Bersot Eds. Airway Management in Emergency Medicine
London, UK: IntchOpen 2023; pp 67-82. DOI: 10.5772/intechopen.1002669
喘息、慢性閉塞性肺疾患 (COPD) は多様性を秘めた複雑な慢性炎症性気道疾患であるにもかかわらず、症状(咳、痰、呼吸困難感、喘鳴)、肺機能、好酸球性気道炎症、気道過敏性亢進などは、両疾患の一部の症例に認められるため鑑別診断が困難な場合がある。これらの疾患に対する管理・治療の質を高めるためには、多面的な要素に基づいて臨床的表現型を正確に分類し、治療の特性 (treatable traits) を探求し、個別化医療 (precision medicine) を確立することが望まれる。この章では、それぞれの疾患において、増悪を生じやすい表現型について検索した。その結果、著者らの研究では、喘息では肺機能低下、上気道ウイルス感染、好酸球性気道炎症であった。一方、COPD では、肺機能低下、上気道ウイルス感染、好酸球性気道炎症の他に、気道過敏性亢進、増悪の既往歴、呼吸器疾患(喘息、肺癌)の併存が挙げられた。

<論文掲載先>
 https://www.intechopen.com/chapters/1150979

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