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研究

小腸・大腸内科が主管した全国縦断多施設共同研究の成果が、米国の内視鏡専門誌に掲載されました。

 小腸・大腸内科の研究グループ(根本大樹医師、中島勇貴医師、冨樫一智医師)と、会津大学の朱欣上級准教授の研究グループが共同開発したコンピュータ自動診断システムに関する研究論文「Computer-Aided Diagnosis of Early-Stage Colorectal Cancer Using Non-Magnified Endoscopic White Light Images」が、米国消化器内視鏡専門誌Gastrointestinal Endoscopy(2021 impact factor 10.396)に掲載されました。

 この研究は、小腸・大腸内科が主管し、九州から北海道にまで至る全国10施設から提供を受けた早期大腸癌の通常内視鏡画像を用いて、会津大学の研究グループが、早期大腸癌の治療方針を決定するコンピュータ自動診断システムの開発に成功しています。早期大腸癌の治療方針は、癌深達度(大腸壁への癌浸潤の深さ)によって決定され、癌深達度は従来、画像強調内視鏡像や拡大内視鏡像などの特殊画像により行われてきました。この研究で開発したコンピュータ自動診断システムでは、通常内視鏡画像のみを用いて、癌深達度を正確に診断できることが実証されました。その精度は熟練医と同等であり、若手内視鏡医よりも優れていました。このコンピュータ自動診断システムは動画でも機能することが実証されており、今後の実用化が期待されます。

<論文掲載先>
 https://doi.org/10.1016/j.gie.2023.01.050

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