研究
加用拓己助手(附属研究所漢方医学研究室)らの論文が英文誌に掲載されました
当センター附属研究所漢方医学研究室の加用拓己助手、鈴木雅雄教授らが行った研究が米国の科学雑誌「PLOS ONE(2021年インパクトファクター 3.752)」に掲載されました。
この研究では、日本全国の鍼灸院通院患者のデータを解析して、鍼灸院への通院頻度と主観的な健康状態(QOL)との関連性を調査しました。解析の結果、健康状態が悪い方ほど鍼灸院へ頻回に通院していることが明らかとなりました。今回の研究結果は、切実な健康問題に悩む方々における鍼灸の重要性を強調するものです。また、健康状態が悪い方にはより多くの鍼灸受療が必要であることと、そのような状態になる前の早期の段階で鍼灸を受療することが重要である可能性を示しています。
今後も漢方医学研究室は、地域住民の皆様の健康に寄与するとともに、鍼灸に関する疫学的知見を会津から全国や世界へ発信してまいります。
<論文掲載URL>
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0277686