佐藤圭汰理学療法士(リハビリ科/整形外科・脊椎外科学講座兼務)らの研究論文が英文誌に掲載されました
当センターリハビリテーション科佐藤圭汰理学療法士(整形外科・脊椎外科学講座員兼務)、白土 修医師(整形外科・脊椎外科学講座 主任教授)らの行った研究論文「The association of dynamic spinal alignment on gait endurance of patients with adult spinal deformity: a cross-sectional study」が「Spine Deformity」(米国の権威ある学会Scoliosis Research Society学会誌)に掲載されました。
この研究は、成人脊柱変形(「腰曲がり」Adult spinal deformity, ASD)患者さんの歩行姿勢を当センター所有の三次元動作解析装置VICONを用いて評価し、歩行持久性(6分間歩行距離)に与える影響を調査したものです。その結果、歩行中の前傾姿勢が強い患者さんほど歩行持久性が悪化するという新しい知見が得られました。本論文は、脊椎疾患の検査・評価は、従来までのレントゲン写真だけでは不十分であり、三次元的・動的評価の重要性を強調するものでもあります。
当センターリハビリテーション科と整形外科・脊椎外科学講座は、脊柱変形(側弯・後弯症などの背骨の変形)に対する評価・治療に関して、より科学的根拠に基づいて実践できるよう引き続き有用な研究を発信していきます。
<掲載先URL>
https://link.springer.com/article/10.1007/s43390-022-00605-6