三浦理学療法士の論文が,海外学術誌に掲載されました
当センターリハビリテーション科 三浦拓也 理学療法士(整形外科・脊椎外科学講座員兼務)、白土 修 医師(同講座 教授/講座主任)らの行った研究論文「Relationship between Lower Limb Pain Intensity and Dynamic Lumbopelvic-Hip Alignment in Patients with Degenerative Lumbar Spinal Canal Stenosis: A Cross-Sectional Study」がAsian Spine Journal(2022 Impact Factor 2.022)に掲載されました。
この研究は、腰部脊柱管狭窄症患者の歩行姿勢を、当センターが所有する三次元動作解析装置VICONを用いて評価し、歩行姿勢と下肢の神経痛などがどのような関連性を示すか調査したものです。三浦理学療法士らの研究結果から、下肢の神経痛が強い腰部脊柱管狭窄症患者ほど、それを悪化させるような“不適切”な姿勢で歩行しているという新たな知見が得られました。腰部脊柱管狭窄症患者においては通常、腰を反ると下肢への痛みが出やすいことが特徴です。歩行解析の結果、下肢の神経痛が強い患者ほどそのような不適切な姿勢を変えることができずに歩行していることが示されました。
当センターリハビリテーション科と整形外科・脊椎外科学講座は、腰部脊柱管狭窄症に対する評価・治療を、より科学的な根拠に基づいて実践できるよう引き続き有用な研究を発信していきます。
<論文掲載HP>
https://www.asianspinejournal.org/m/journal/view.php?number=1441