白土 修教授(整形外科・脊椎外科学講座・主任)が日本の腰痛診療ガイドラインを世界に向けて発信しました
白土 修教授を委員長とする日本腰痛診療ガイドライン策定委員会(全委員数13名;日本整形外科学会/日本腰痛学会)が、研究論文「Formulation of Japanese Orthopaedic Association (JOA) clinical practice guideline for the management of low back pain; the revised 2019 edition」をJOS(Journal of Orthopaedic Science; 2021 Impact factor 1.601)に発表しました。
腰痛は、常に有訴者数の第一位を占める症状で、非常に多くの患者さんが悩まされている病気です。その対策として、お薬や注射、リハビリテーション、手術など数多くの治療手段が行われて来ました。しかし、現在では、エビデンス(科学的根拠)に基づく医療(EBM, Evidence-Based Medicine)に準じた治療の重要性が提唱され、欧米を中心とする世界上の国々から治療ガイドラインが発刊されています。本邦でも、2012年、初版が発刊され、2019年にはその改訂第2版が新たに刊行されました。白土教授は、当初から策定委員会の委員長として、日本独自の風土、文化、国民性を勘案した策定作業を牽引してきました。その総集編として、今回、英文論文を完成し、日本の腰痛診療スタンダードを世界に問い掛けたものです。日本の腰痛診療は、基礎的研究はもちろん、臨床的研究においても世界のトップリーダーです。本論文を読破することにより、その一端を垣間見ることが可能です。どうぞご覧下さい。
【論文掲載先】https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0949265821002761