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「学長からの手紙」番外編 〜 新聞・雑誌への寄稿文から 〜

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2011年 3月22日掲載  日本脊椎脊髄病学会HP

「一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会」は、脊椎脊髄疾患に関する研究を促し,研究者の交流をはかるとともに研究成果と知識の公表および普及を通して人類の健康の保持・増進に資することを目的として活動しています。 本学会は1974年脊椎外科研究会として発足し、その後1985年には日本脊椎外科研究会、1990年には日本脊椎外科学会、そして2001年から日本脊椎脊髄病学会に移行、 2010年には一般社団法人となりました。 菊地理事長兼学長は2010年より、法人化の初代理事長をつとめています。

この寄稿文は、3月11日発生の東北地方太平洋沖地震に際して、日本脊椎脊髄病学会ホームページのトピックス欄にて 「理事長より会員の皆様へ〜東北関東大震災を受けて〜」 と題し3月22日、緊急掲載されたものです。

日本脊椎脊髄病学会員の皆様へ

この度の東北関東大震災に対しては、多くの会員が被災されたことと思います。 心から御見舞い申し上げます。
一方、各方面から被災地へ支援や激励も届いていると思います。御支援に対して被災県にある大学の責任者として、そして本学会の理事長として心から感謝の意を表します。

未曾有の地震、それに伴う我が国が経験したことのない津波、さらには福島県では原発事故が発生し、現代科学がその挑戦を受けて県民は立ち竦んでいます。
被災地は広範に及んでおり、放射能の被害がこれから広大な範囲に、様々な被害を、長期に渡って及ぼすのは必至です。

私が所属している大学がある福島県には、壊滅的な被害を受けた原子力発電所があります。
今、本学は避難を含めた医療支援体制の整備の指揮を執り、最前線に立っています。
放射線の被曝は、目に見えないだけに恐怖です。しかし、大学スタッフは一糸乱れず、不眠不休で対応しています。このような試練の時、素晴らしいスタッフに恵まれ、組織のトップとして天の配剤に感謝しています。

「勇気とは決して恐怖の不在ではなく、恐怖を感じつつも威厳をもって前進する能力」であることを、日々実感しています。

会員の皆様には、各自の持っている人の繋がりを通じて、必要な事、モノは何かを把握して、被災地へ各会員のできる御支援をお願い致します。

 

 

 

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