国際交流 International Exchanges
看護学部国際学術交流委員会の取り組みについて
■ 平成21年10月 8日(木)〜10日(土) ※開催終了しました
ウズベキスタン共和国・タシケント医学アカデミーフェルガナ校 (Tashkent Medical Academy, Fergana Branch, The Republic of Uzbekistan) と、福島県立医科大学看護学部との、
「第2回 国際学術交流シンポジウム」 が本学にて開催されます。
● 看護学部における国際学術交流のこれまでの経緯
福島県立医科大学看護学部国際学術交流委員会では、1998年の設立以来、様々な海外の諸大学・研究機関との学術交流を模索してきましたが (米国オレゴン州ポートランド大学、テキサス大学ヒューストン校、タイ王国コンケン大学、米国MDアンダーソンがんセンター、オレゴン州ヘルスサイエンス大学、中国武漢大学)、いまだ特定の大学・研究機関との協定を締結し、学術交流をおこなうには至っておりません。
そのような状況のなか、昨年(2008年) 5月、元福島県立医科大学学長・伊藤司氏(現本学名誉教授) を介して、ウズベキスタン・タシケント医学アカデミーフェルガナ校 ( Tashkent Medical Academy, Fergana Branch) からの医療交流の要請がありました。国際学術交流委員会はこの案件を協議し、中山洋子看護学部長をはじめとする計3名の看護学部教員をフェルガナ校に派遣し(同年9月19−24日)、交流にかんする情報収集と協議をおこなうことを決定し、教授会の承認を受けました。
同年9月21日に開催された 「日本とウズベキスタンの看護医療教育に関するフェルガナシンポジウム」 では、今後の相互交流について意見交換をおこない、第2回シンポジウムを2009年度に福島県立医科大学において開催することで意見の一致し、これを「覚え書き」に記しました。
今回のシンポジウム (2009年10月8−10日) は、以上に述べてきた経緯を受けて開催されるものです。
● タシケント医学アカデミーフェルガナ校と第2回シンポジウムを開催する意義
福島県とウズベキスタンは、およそ30年に亘る文化経済交流をおこなっています。とりわけ、伊藤司氏を会長とする 「福島県ウズベキスタン文化経済交流協会」 は、県民による草の根レヴェルの活動と (財)福島県国際交流協会の協力によって支援されており、その貢献は国内外においても高く評価され、2009年度の 「外務大臣表彰」 を受賞するまでに至っています。(参考ページ: 外務省 「平成21年度外務大臣表彰」 )
福島県立医科大学とウズベキスタンとの交流を顧みると、これまでにウズベキスタンから医師・看護師が医科大学附属病院での研修を受けるために短期間来訪していたという経緯があります。しかしながら、その後の交流は途絶えていました。
看護学部国際学術交流委員会は、
(1) 過去10年間の学術交流のあり方を顧みた。そして今日に至るまで、いかなる海外の大学・研究機関とも学術交流が協定に至るまで結実しなかったことを深く反省し、
(2) 30年にもわたる福島県とウズベキスタンとの文化経済交流の実績を高く評価し、そのなかに看護医療教育にかんする交流を含めることによって、「福島県国際交流協会」と「県民の草の根レヴェルでの交流」と協働することには意義があると判断しました。
(3) さらに、ウズベキスタンの看護教育には、JICAや日本の看護大学 (例 : 大分県立看護科学大学) などのサポートによりカリキュラムの刷新がおこなわれていますが、それが実効性を有するまでには長い時を要すると考えられています。とりわけ地理的・文化的にも恵まれていないフェルガナ校はその事例に漏れません。それゆえ、学術交流をとおして、本学看護学部が貢献できる可能性は大きいと考えられます。
それゆえ、第2回シンポジウムでは、看護学部教員を総動員し、本学看護学部とタシケント医学アカデミーフェルガナ校との協力関係による覚え書(2008年9月22日付)にある項目に基づき、タシケント医学アカデミーフェルガナ校と本学看護学部との学術交流の具体的ありかたについて協議することによって、看護学部教員の国際学術交流への意識を喚起し、今後への展望を開きたいと考えています。
日程・プログラムについて (変更になる場合があります)
● 学術交流日程 (予定)
● 開催期間 : 2009年10月8日(木)〜10日(土)
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ウズベキスタンからの招待教員
(1) Professor Fozil Hasanovich Rasulov, MD
(The Dean of Tashhkent Medical Academy, Fergana Branch)
(2) Professor Raimijanov Abdulaziz, MD
(The Director of the Internal Medicine Department, Tashhkent Medical Academy, Fergana Branch)
(3) Ms.Nishhanova Aziza Abdurashidovna
(The Director of the High-qualified Nurses Department, Tashhkent Medical Academy,
Fergana Branch)
日 時 | 内 容 | 備 考 | ||
10月8日(木) | 10:30-11:30 | 学長表敬訪問 ・ オリエンテーション |
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11:30-13:00 | ウェルカムランチ | 看護学部棟 5階教員ラウンジ |
看護学部教員 | |
13:30-14:00 | 病院見学 | NICU | ||
14:00-15:00 | 1. ICTラウンド |
森浩子、吉田明子 (感染管理 認定看護師) |
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2. 病棟での直接ケア (皮膚・排泄ケア 認定看護師) |
斎藤優紀子 (皮膚・排泄ケア 認定看護師) |
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15:00-15:30 | 病棟での直接ケア (がん性疼痛 認定看護師) |
村松順江 (がん性疼痛看護 認定看護師) |
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15:30-16:00 | 4E、救急センター | (※当日の状況による) | ||
10月9日(金) | 10:20-11:50 | 看護学部3年生 |
実習室B, C (学生演習は 8:30-11:50) |
川島理恵、 清水昌美、 石田登喜子、 鈴木学爾 他 |
12:00-13:00 | ランチ | |||
13:00-15:00 | スキルラボ ・ 講義見学 | |||
10月10日 (土) |
10:00-12:30 | シンポジウム | 看護学部棟 N301 | 看護学部教員 |
12:30-13:30 | フェアウェルランチ | 看護学部棟 3階学生ラウンジ |
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13:30-15:00 | 今後についての話し合い | 看護学部棟 N301 |
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10月 8、9日には、福島県国際交流協会から通訳2名来学 (ロシア語 - 日本語)
● 10月10日には、日本国際協力センター通訳1名来学 (ロシア語 - 日本語)
この他に、福島県知事の表敬訪問を予定しています。
● 第2回国際学術交流シンポジウム(10日) テーマとプログラム
【テーマ】 タシケントメディカルアカデミーフェルガナ校における看護実践と教育
■ 会場 : 看護学部棟 【3階N301 講義室】
司会 : 亀田 政則 (看護学部国際学術交流委員会 委員長)
【プログラム】
- 学部長挨拶 看護学部長 中山洋子
- カウンタープレゼンテイション
「福島県立医科大学看護学部の教育を通しての日本の看護の紹介」 (黒田真理子 教授) - タシケントメディカルアカデミーフェルガナ校における看護実践と教育
(Dr. Raimyanov Abdulaziz, PhD フェルガナ校 教授) - 質疑応答
【参加者】 (予定)
タシケントメディカルアカデミーフェルガナ校教員、福島県立医科大学看護学部教員、福島県立医科大学(代表)、福島県国際交流課、福島県立医科大学看護学部学生、福島県ウズベキスタン経済文化交流協会
お問い合わせ: 看護学部国際学術交流委員会
委員長: 亀田政則 教授
電話 (024)547−1825
Eメール albertm@fmu.ac.jp