* 〔緊急特集〕 学生・研修医が災害医療の現場で頑張っています!(2011.03.22)
◆ 看護学部 からのメッセージ
● 災害救護(一般救急トリアージ)を行ってみて
看護学部・附属病院看護部
がん看護専門看護師 三浦浅子(青森県出身)
この度の太平洋沖震災において、お亡くなりになられた方々のご冥福と、被災された方々にお見舞いを申し上げます。
私は、この度の震災(災害)医療では、病院の一般受付のトリアージを担当しました。当院は重症救急だけではなく、一般救急外来も行われ、正面玄関において2回のトリアージを行いました。まず、居住地で原発事象の避難、屋内待避圏内を尋ね、放射線のスクリーニングを行いました。また、診察必要者、入院患者の面会、退院患者の付き添い等の振り分けも行いました。地味ですが、この振り分けシステムが混乱のない災害医療の基本だと思われました。
放射線のスクリーニングでは異常なく、被災された方々も安心し、我々も安全に活動ができたと思っています。また、被災された方々は、お疲れのようでしたが毅然としたお姿に頭が下がりました。さらに、再来患者への院外処方の対応なども、説明にて快諾いただき、困難に立ち向かう共同精神という福島県民のスピリッツを感じました。
私は、日本赤十字社で災害救護班として長年訓練を受けてきたので、トリアージを抵抗なく担当することができました。また、六ヶ所村の原燃事故を想定した訓練も行ってきましたが、実際の救護活動は初めての体験でした。福島県立医科大学附属病院の活動が、今後の日本の大規模災害、放射線関係の災害活動の基盤になっていくと思われます。今日も他県のDMATの方々と共に被災された患者様の救護にあたり、災害医療の患者搬送において中継基地としてのトリアージの重要性を痛感しました。このような災害医療において、落ち着き、迅速に適正に活動するための知恵を当院から発進していけるのではないかと思っています。
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