

地域のみなさまへ
保健医療交流事業 (講演会) レポート
●元気なからだをつくる生活習慣 〜生活習慣病予防のために〜
矢祭町・令和6年10月29日(火)


講演会は令和6年10月29日13時30分より矢祭町保健福祉センターを会場に開催された。講師は糖尿病内分泌代謝内科学講座 鴻野 央征助教が務められた。講演は「元気なからだをつくる生活習慣 〜生活習慣病予防のために〜」をテーマに行われた。
【講演内容】
初めに、講師より日本人の死亡原因、生活習慣病の概要等について説明があった。
・直近の死亡原因で一番多いものは悪性新生物いわゆるがん。
・悪性新生物も含め生活習慣病(がん、循環器疾患、糖尿病、慢性閉塞性肺疾患)が死亡原因の6割を占めており、その予防が健康を守るために大切。
・健康とは単に、表面的に病気がない状態を指すのではなく、こころも体も健やかであり、社会的にも好ましい状況でなければ「健康」とは言えない。
・日本人の平均寿命は世界一だが、健康な状態でのいわゆる健康寿命との間では男性で8歳程度、女性で12歳程度差がある。この差を出来るだけ平均寿命に近づけていくのが大事。
・生活習慣病の定義ははっきりと決まってはいないが、健康増進法や「健康生活21」では「食習慣や運動、休養、喫煙等の生活習慣が発症や進行に関連する疾患群」となっている。
・疾病の発症に関わる要因として、遺伝的要因や外部環境の要因もあるが、先ほど挙げた、生活習慣が要因となるものも多い。
次に国がまとめた健康寿命を延ばすための取組について説明された。
・国の機関が様々な疾患を予防するための取組、目標というのをまとめている。
・全体で10個ほどあるが、その中で5つほど紹介したい。
・まず、喫煙だが喫煙の何が悪いかと言えば、様々な有害物質が入っているところ。がん、虚血性心疾患、慢性閉塞性肺疾患などのリスクが高まる。
・タバコは中毒性がありやめるのが難しいが禁煙外来などもあるので専門家に相談してほしい。
・次に飲酒は多量に飲むと様々な健康障害を引き起こす恐れがあるので、適切な飲酒量を守ることが大切。
・食事については、多すぎても、少なすぎてもダメ。バランスの良い食事をとることが大事。
・特に食塩の取りすぎ、野菜・果物の適切な摂取、大豆製品を多めにとることなどは注意すること。
・体格については、やせすぎ、太りすぎはともに死亡リスクを高める。
・身体活動については、日常の中で10分程度今より運動量を増やすということから始めると良い。
最後に「フレイル」、「ロコモティブシンドローム」について説明された。
・フレイルとは「加齢により心身が老い衰えた状態」を指すが、正しく介入して対策すれば元の健常な状態に戻る可能性があるということも指す。
・日本人のフレイルの基準としては、握力や歩行速度が一定程度未満という基準がある。
・フレイルを予防するためには「5大栄養素」(タンパク質、ビタミンなど)をバランスよく摂ることが 大事。
・ロコモティブシンドロームは「移動するための能力が不足したり、衰えたりした状態」を指す。
・ロコモを診断するのには立ち上がりテストやステップテストなどがあるのでやってみてほしい。
初めに、講師より日本人の死亡原因、生活習慣病の概要等について説明があった。
・直近の死亡原因で一番多いものは悪性新生物いわゆるがん。
・悪性新生物も含め生活習慣病(がん、循環器疾患、糖尿病、慢性閉塞性肺疾患)が死亡原因の6割を占めており、その予防が健康を守るために大切。
・健康とは単に、表面的に病気がない状態を指すのではなく、こころも体も健やかであり、社会的にも好ましい状況でなければ「健康」とは言えない。
・日本人の平均寿命は世界一だが、健康な状態でのいわゆる健康寿命との間では男性で8歳程度、女性で12歳程度差がある。この差を出来るだけ平均寿命に近づけていくのが大事。
・生活習慣病の定義ははっきりと決まってはいないが、健康増進法や「健康生活21」では「食習慣や運動、休養、喫煙等の生活習慣が発症や進行に関連する疾患群」となっている。
・疾病の発症に関わる要因として、遺伝的要因や外部環境の要因もあるが、先ほど挙げた、生活習慣が要因となるものも多い。
次に国がまとめた健康寿命を延ばすための取組について説明された。
・国の機関が様々な疾患を予防するための取組、目標というのをまとめている。
・全体で10個ほどあるが、その中で5つほど紹介したい。
・まず、喫煙だが喫煙の何が悪いかと言えば、様々な有害物質が入っているところ。がん、虚血性心疾患、慢性閉塞性肺疾患などのリスクが高まる。
・タバコは中毒性がありやめるのが難しいが禁煙外来などもあるので専門家に相談してほしい。
・次に飲酒は多量に飲むと様々な健康障害を引き起こす恐れがあるので、適切な飲酒量を守ることが大切。
・食事については、多すぎても、少なすぎてもダメ。バランスの良い食事をとることが大事。
・特に食塩の取りすぎ、野菜・果物の適切な摂取、大豆製品を多めにとることなどは注意すること。
・体格については、やせすぎ、太りすぎはともに死亡リスクを高める。
・身体活動については、日常の中で10分程度今より運動量を増やすということから始めると良い。
最後に「フレイル」、「ロコモティブシンドローム」について説明された。
・フレイルとは「加齢により心身が老い衰えた状態」を指すが、正しく介入して対策すれば元の健常な状態に戻る可能性があるということも指す。
・日本人のフレイルの基準としては、握力や歩行速度が一定程度未満という基準がある。
・フレイルを予防するためには「5大栄養素」(タンパク質、ビタミンなど)をバランスよく摂ることが 大事。
・ロコモティブシンドロームは「移動するための能力が不足したり、衰えたりした状態」を指す。
・ロコモを診断するのには立ち上がりテストやステップテストなどがあるのでやってみてほしい。
お問い合わせ: 医療研究推進課 研究推進係
電話 024-547-1794 / FAX 024-581-5163
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