* 県民の皆様へ
(2011.03.23)


3月11日に本県を襲った巨大地震とそれに続く大津波によりまして、お亡くなりになった方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、そして避難生活を余儀なくされている皆様に心からお見舞いを申し上げます。

本学は、地震発生後速やかに災害対策本部を設置して、被災された皆様の受け入れ態勢を附属病院に整備し、特に重症の患者さんへの対応を行ってまいりました。  
この間、外来診療の制限や入院患者さんへの面会制限など、皆様に御不便をおかけしながら、私どもは県内唯一の医大附属病院としての役割を果たしてまいりました。県民の皆様の御理解と御協力に深く感謝申し上げます。  
昨日、ようやく外来診療を一部再開いたしましたが、福島第一原発の事故が未だ収束していない中では、今後の診療体制についても不透明な部分が残らざるを得ません。引き続き御迷惑をおかけいたしますが、重ねて御理解をお願いいたします。

その福島第一原発で発生した事故は、我が国で誰ひとり経験したことのない、対処法も確立していない深刻な出来事です。しかし、連日報道されておりますとおり、自衛隊や東京消防庁の方々が駆け付け、さらに多くの人たちが事態の早期収束に向けて全力で取り組んでおります。  
県内の医療関係者を始め、県民の皆さんにおかれましては、いたずらに不安を抱いたり、不正確な情報に惑わされたりすることなく、ぜひ正しい知識に基づく冷静な判断をお願いいたします。

福島県民にとって、今、そしてこれからがまさに正念場です。しかし、どんな困難も克服することができる知恵と勇気と不屈の精神が、本県民には備わっています。どんなに長くても夜は必ず明けます。本学も全力で県民の医療を支えてまいります。持てる力を結集し、一日も早い復興に向けて、そしてより強靭な社会を築くため、前に向かってともに歩を進めてまいりましょう。

 平成23年3月23日

公立大学法人福島県立医科大学
 理事長兼学長  菊地 臣一
  附属病院長   村川 雅洋

〔本学関係者へのメッセージ〕


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