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今回の実習を通して、いろいろな角度から震災医療を見ることができ、大変勉強になりました。災害後、被災地の人々の健康を維持するには、医療施設での治療はほんの一部だけで、メンタルケア、保育園、相談所などにおける情報伝達も、大変重要な役割を果たしていることが分かりました。震災後自分の仕事をし続けてきた医療関係者、消防員の方々には、感心と尊敬の気持ちで一杯です。実習の形式に関しては、普段、大学での講義では発言する機会がめったになく、今回の実習で、自分の考えをまとめて発表したり、質問したりできたのは、非常に良かったと感じました。
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4日間を通して、様々な視点から災害について学ぶことができた。“そもそも放射線とは”という基本的なところから知識を身に付けることができ、震災、原発、津波と幅広く学習することができた。講義では、具体的な数値を用いてのグラフ、画像、映像などが使われており、とても理解しやすかった。またグループワークによって、他の人と意見を交換、共有することができ、違った視点からの考えを知ることで新たな発見が多々あった。今回は大学の卒業研究につながるような学習がしたいと考え、特に被災者の心理面へのアプローチについて興味を持った。中でも印象的であったことが、災害によって肥満などの生活習慣病などが増加したというデータである。この身体の問題はこころの問題と大きく関わっていると思うので、今後も被災者のストレス反応などについて、さらに調べていきたいと思う。
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今回のセミナーで、実際に福島の方の話を聞き、土地を見る事で、災害の大きさを改めて確認させられると共に、被災者の中で背景にある心理的な面に気付くことができた。特に、子どもを持つ親が放射線への不安を表に出しにくいという問題が、地域の中で存在することが印象的だった。福島の中での問題だけでなく、違う地域の中で、放射線への意識が薄れていくことが、福島の方々にとって自分たちだけの問題だと思わせてしまっているかも知れないということに気付き、遠く離れた場所にいても常に考えていかなければならないと感じた。
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