部門紹介PET検査部門

概要

PET検査部門では、画像診断装置であるPET/CTやPET-MRIを用いた各種疾患の画像診断および臨床研究を行っています。PET (Positron Emission Tomography)は、放射性薬剤を体内に投与し、放出される放射線を捉えることにより様々な生体機能を画像化する検査です。PETは全身を検査することができ、がんの場所や進展範囲の特定、転移の有無、再発の有無などを知ることができます。

部門の活動内容

当センターにはPET/CT装置1台、PET-MRI装置1台が設置されており、2013年より稼働しています。PET-MRI装置は、画像診断装置であるMRI装置の中にPET装置を組み込んだハイブリッド型の画像診断装置です。PET-MRIでは、MRIによる高精度の形態画像とPETによる生体機能画像の融合画像を容易かつ精度よく得ることができ、画像診断や臨床研究に威力を発揮しています。

PETは、様々な放射性薬剤を用いることにより、多種多様な生体機能を画像化することができる検査です。生体のブドウ糖消費量を画像化することにより、がんの診断の他、心臓や脳の機能を知ることができます。また、心筋血流や脳血流を知ることもできる他、当センターでは、アミノ酸代謝の画像化による脳腫瘍の診断やアルツハイマー型認知症における脳内アミロイド蓄積の測定も行っています。

PETは画像診断や画像を用いた臨床研究の他、薬効評価やマイクロドーズ試験などの創薬分野にも応用できる手法です。PET検査部門はセンター内の他の部門と密接に連携し、基礎から臨床までの一貫した医学研究や創薬・治験に貢献していきます。