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人工透析センター

スタッフ紹介
氏名 職名 専門分野
田中 健一 部長(准教授) 慢性腎臓病・透析
木村 浩 副部長(准教授) 腎臓内科一般
渡邊 凱 助手 腎臓内科一般 
藤原 もも子 病院助手 腎臓内科一般 
小林 美恵子 看護師長  
池田 由美子 主任看護技師  
後藤 美貴子 副主任看護技師  
三浦 晋 主任医療技師  
遠藤 綾子 主任医療技師   
仙石 麻衣 医療技師   
五十嵐 寛樹
医療技師   
出羽 仁 技師長  
半沢 冨美子 医療事務  

 

部門の紹介とアピール

私ども人工透析センターは、各科主治医からの要請に応じ、血液透析を中心とした血液浄化療法の実施と管理を担う中央診療部門です。

 現在日本では30万人を超える方が末期腎不全のため透析療法を受けておられ、400人に1人が透析患者さん、という時代になっています。このような透析患者さんが何らかの理由で福島医大病院において入院加療を受ける際に、私どもが入院中の透析治療を実施いたします。

 透析治療以外の人工透析センターの役割として、自己免疫疾患・炎症性腸疾患など多岐にわたる疾患を対象に施行される、アフェレーシス療法(血漿交換療法、各種吸着療法)の実施がございます。アフェレーシス療法は透析療法とは異なった理論に基づく血液浄化療法ですが、血液透析と同様に血液を体外に導き出して浄化を行うという点では共通しているため、実際の施行においては血液透析の方法論を応用することが可能です。

 人工透析センターを構成するスタッフは、医師、看護師、臨床工学技士です。医師は腎臓・高血圧内科所属のスタッフが配属されており、各種インターベンション(血管アクセス・腹膜アクセス造設など)を含む透析治療全般に精通しています。看護師は集中治療部所属のスタッフが配属されており、血行動態が不安定な重症症例の看護実践に精通しています。臨床工学技士は臨床工学センターのスタッフが配属されており、精度の高い操作技術が要求される各種の高度医療機器への対応に精通しています。

 私ども人工透析センターが心がけているのは、安全・確実な血液浄化療法の実施・管理です。奇をてらうことなく、安全な治療遂行と確実な治療効果を念頭に、根拠に基づいた最新の標準医療を提供していく所存です。


●高レベルの安全管理を目指して

 福島医大の人工透析センターでは、その役割上きわめて全身状態が不安定な患者さんに日常的に対応しているため、一般の透析施設と比較して治療中における血圧低下など(急変)の危険性が高い状況です。また先般の東日本大震災のような大災害の際、当施設は諸施設の取りまとめや治療代行などを担う事になります。すなわち、福島医大の人工透析センターには、通常施設よりも高いレベルの安全管理が要求されます。
 このため当人工透析センターでは、治療対象となる一例一例に対して毎回ブリーフィング・デブリーフィングを行い、きめ細やかな対応を行っています。さらに、急変時シミュレーションや多施設間の情報伝達訓練を定期的に行い、安全管理能力の維持・向上に努めています。


学会活動について

私ども人工透析センターでは、大学病院における中央診療部門にふさわしいクオリティを維持する手段のひとつとして、スタッフの学会・研究会への積極的な参加を推奨しています。学会・研究会への参加を通じて、スタッフは血液浄化に関連した最先端の情報を学ぶとともに、自らの研究発表を行う事により当該分野の学問的発展に寄与しています。
 ご参考までに、人工透析センターのスタッフによる研究発表が昨年度(2014年度)の学会・研究会において受賞した事例をご紹介いたします。

1.菊地真人、他:アクションカードを用いた避難訓練の試み 第90回福島腎臓不全研究会研究会賞(受賞:2014年6月8日)
2.寺脇博之:血液透析患者における新規生命予後マーカーとしての血清PEDF(pigment epithelium-derived factor) 日本透析医学会 学会賞(大本賞)(受賞2014年6月14日)



(写真)ブリーフィング




(動画))急変時シミュレーション

公立大学法人福島県立医科大学附属病院 人工透析センター
電話 024-547-1582
FAX 024-547-1592