小児腫瘍内科
診療科部長
佐野 秀樹(教授)
氏名 | 職名 | 専門分野 |
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佐野 秀樹 | 教授 | 小児血液・腫瘍、造血細胞移植、小児腫瘍病理 |
伊藤 正樹 | 非常勤講師 | 小児血液・腫瘍 |
望月 一弘 | 准教授 | 小児血液・腫瘍、造血細胞移植、移植免疫、腫瘍免疫 |
小林 正悟 | 講師 | 小児血液・腫瘍、造血細胞移植、感染症 |
藁谷 朋子 | 病院助手 | 小児血液・腫瘍、一般小児科 |
高橋 信久 | 助教 | 小児血液・腫瘍、一般小児科 |
工藤 新吾 | 助手 | 小児血液・腫瘍、一般小児科 |
佐々木 唯 | 病院助手 | 小児血液・腫瘍、一般小児科 |
菊田 敦 | 特任教授 間葉系幹細胞応用 研究講座教授 |
小児血液・腫瘍、造血細胞移植 |
◆ 概要
当科は平成26年4月に新設され、新に診療を開始しました。当科では白血病などの小児血液疾患や脳腫瘍、神経芽腫、肉腫、網膜芽細胞腫などの小児固形がん、および再生不良性貧血、血小板異常症、免疫不全症などの正確な診断と最適な治療を行っています。小児血液・がんは稀少疾患であり、診断も難しく、高度かつ最先端の医療技術と成長発達に合わせた全人的なケアが不可欠です。小児外科、脳神経外科、眼科、整形外科、小児腫瘍病理、放射線科との連携も充実しており福島県内で発症する小児がんの約9割を診療し、全国からも多くの再発、難治性の小児がん患者さんが治療を受けに来ています。
◆ 基本治療方針
国内有数の小児がん診療科としてJCCG(Japan Children’s Cancer Group 日本小児がん研究グループ)の造血器腫瘍と固形腫瘍の全ての臨床試験に積極的に参加し、標準治療の実践と開発に取り組み、関連する成人診療科とも連携し長期フォローアップ体制の充実を図っています。
(JPLSG Webサイト:http://jplsg.jp/)
◆ 当科の取り組み
標準的治療では治癒が難しい再発・難治症例に対しても積極的に受け入れており、新薬の治験、当科で開発したハプロ移植を行うことにより治療効果をあげています。特に通常では治癒が見込めないと考えられている再発後寛解に入らない症例や移植後の再発例など予後不良な白血病に対してハプロ移植を積極的に行っています。
◆ Pediatric Tumor Board
毎週、多職種(看護師、薬剤師、相談員、コーディネーター、支援学校教諭)、関連外科系診療科、病理、放射線治療科、放射線診断科、緩和ケア部門によるPediatric Tumor Boardを開催し、患児の診断治療方針の決定、治療経過の評価にとどまらず、学校・家族の問題、支援などに関する子どもの総合的な状態を関係者全員で理解、共有し、診療に反映させています。
◆ 学習支援
病院内3階に須賀川支援学校医大校があり、常勤教諭20名が在籍し、小学部4学級、中学部3学級、計7学級が開設され、図書室などの施設、人材ともに充実し、就学前教育、高校生に対する学習支援も行っています。入院直後から前籍校への復学、退院後生活を視野に入れ、前籍校との継続的な連携を保ちながら、患児の状況に応じた柔軟な対応が可能で、治療中のベッド学習、移植中も無菌室内学習を行っています。また、外来通院時や退院後も患児とのつながりを継続し、復学状況の把握や想定外の問題に対しても対処しています。
(須賀川支援学校医大校Webサイト:http://www.sukagawa-sh-idai.fks.ed.jp/)
◆ 宿泊施設・パンダハウス
遠方からの患者さん、ご家族のための宿泊施設であるパンダハウスが病院近くにあり、格安の料金で利用でき、ご家族でこころ安まる時間を過ごすことができる評判の施設です。
(パンダハウス Webサイト:http://pandahouse.org)
◆ セカンドオピニオン
小児がん診断および治療に関するセカンドオピニオンは随時行っており、窓口は医療連携・相談室となります。
【連絡先】
公立大学法人福島県立医科大学附属病院 医事課 医療連携・相談室
TEL:024-547-1073
◆ 陽子線治療
2016年4月より陽子線治療が小児がんに対して保険適用となりました。当院では南東北病院がん陽子センターと連携して化学療法を続しながら、陽子線治療を行える体制を整備しました。
(南東北病院がん陽子センターWebサイト:https://www.southerntohoku-proton.com/patient/child.html
【連絡先】
公立大学法人福島県立医科大学附属病院 医事課 医療連携・相談室
TEL:024-547-1073
◆ 福島県民の皆様にいち早く世界最新の医療を届けることにより、国内外の小児がん患者とご家族に大きな貢献ができると信じて、小児がんの課題に取り組んでいます。